ピーリングジェルでマッサージすると、白いカスがポロポロ出てきます。あのカスの正体は一体何なのでしょうか。ピーリングジェルに関して、大勢の女性が誤解している真実を暴きます。キュアやオバジなど人気ピーリング剤の成分も分かりやすく解析!
目次
ピーリングジェルから出てくる白いカスの正体は?
ピーリングジェルで初めてお手入れした時、白いカスがポロポロ出てきて感動した経験がある女性も多いでしょう。このタイプのピーリングジェルを「ご自由にどうぞ」と宣伝のために置いてあるホテルや旅館、健康ランドの入浴施設も少なくありません。
水気を拭き取った肌にピーリングジェルをなじませ、優しくマッサージするとカスがポロポロ・・・。ここでほとんどの方は「ピーリング成分の働きで古い角質が取れた!」と思い込んでしまいますよね。
確かに、カスの中にはフルーツ酸などピーリング成分で剥がれた、肌表面の古い角質や老廃物も含まれています。
「白いポロポロしたカス=老廃角質」は間違い!?
ただし、ポロポロ出てくる白いカスが100%老廃物や角質ということはありません。これはピーリングジェルのよくある誤解の1つなので注意しましょう。「いらない老廃物や角質を全部取りたい」と白いカスが出なくなるまで、繰り返しピーリングジェルでマッサージしてしても、白いカスは永遠に出続けます。
白いカスの正体は、カルボマーなどのゲル化剤。ピーリング剤の他、ジェル状のテクスチャーにするためにオールインワンゲルなどにも配合されるスキンケア成分です。
ピーリング効果がほとんどない化粧品も
ピーリングジェルでマッサージすると、面白いように白いカスが出てくるので、何度もしつこく塗りたくってしまいたくなるのも無理はありません。ただし、白いカスはゲル化剤で、老廃物や角質がごっそり落ちているわけではありません。
この仕組みを知ると「ピーリングジェルは効果がない」と誤解する方もいらっしゃるかも知れませんが、市販のピーリングジェルの作用は非常に穏やかに効くのが特徴的です。ピーリング効果がないわけではないので、安心して下さい。ただし製品によってはピーリングジェルと名乗っておきながら、ピーリング成分がほとんど入っていないものも。
ピーリング成分の代わりに柔軟剤やトリートメント成分をたっぷりブレンドしてつるつる感を出し、ピーリング効果が出ているように演出しているマッサージ剤もあります。いずれにしても、必要以上に何回もピーリングジェルを使うのは肌を疲れさせてしまうので厳禁です。
ダイソーピーリングジェルに入っている意外な成分って?
それでは、身近なところから、100円ショップのピーリングジェルの成分をチェックしてみましょう。特に人気があるダイソーピーリングジェルの成分を調べてみたところ、AHAなどピーリング成分は配合されていませんでした。
ただ、スクラブ剤が入っているので、ピーリング剤ではないものの、お手入れしたあとは結構つるつるになります。お値段と結果のバランスを考えてみると、お値打ちアイテムと言えます。
cure(キュア)やスキンビルもピーリング成分は入っていない!?
ジェルタイプのピーリング剤の中でトップクラスに売れているナチュラルアクアジェルCure(キュア)やskinvill(スキンビル)についても、詳しく成分を調べてみました。すると、意外なことに、本格的なピーリング成分は配合されていないことが分かりました。
ただし、古い角質を柔らかくして剥がしやすくするカオチン界面活性剤はブレンドされています。作用がマイルドなので、肌が弱い方向けのスキンケアアイテムです。
・スキンビル ホワイトピーリングジェル (250 g 1,100 円)
オバジのピーリング10シリーズはAHAたっぷり!
オバジはドラッグストアでも買える本格的なピーリング剤です。ピーリングジェルは発売されていませんが、エッセンスタイプとマスクタイプのピーリングV10シリーズは本格的なピーリング成分のahaがたっぷり配合されています。
しかも、フィチン酸、グルコン酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸・・・と分子量が違う酸を5種類もブレンドし、角質層全体にしっかり作用する構造になっています。作用が穏やかなピーリングジェルに物足りなさを感じたら、オバジの本格ピーリングにトライしてみてはいかがでしょうか。
・オバジ ピーリングV10クレイマスク (90 g 5,000 円)