「ヨーグルトダイエット中、果物も一緒に食べていると太る可能性がある」とも言われています。果たして噂は事実なのか詳しく調べてみました。
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栄養面でも理想的な食べ合わせ・・・大人気のヨーグルト&果物レシピは最高のおやつ!
「果物は太る」なんて説を耳にすると、ドキッとする方も多いのではないでしょうか。ヨーグルトダイエット中、刻んだ果物を混ぜて食べている方も大勢いますよね。元々フルーツが入っている市販のヨーグルトもたくさんあります。
昔から言われているように、ヨーグルトと果物は最高の組み合わせです。果物はビタミン、ミネラルなど栄養価も高く、ヨーグルトには入っていない食物繊維も豊富に含んでいます。種類も多く味も美味しいので、ヨーグルトダイエットを飽きずに続けるためにも大活躍します。
太る?果物でヨーグルトのダイエット効果が台無しになる説の信ぴょう性を探る
ただし、果物はヨーグルトダイエットの効果を半減させてしまう、とも指摘されています。元々「果物は太るから食べない」と公言するダイエッターもいますが、果たして本当に果物を食べるとヨーグルトのダイエット効果が台無しになってしまうのでしょうか。
確かに果物は糖分なので、太りやすくなると非難されるのも納得です。ただ、研究の結果、果物は甘いから太りやすくなる、という説は正しくないことが分かっています。
リンゴとキウイが狙い目!果物の糖質は肥満の原因になりにくいことが判明
単純に糖質を摂取しただけで太ることはなく、食後血糖値が急上昇することが肥満の原因になります。血糖値スパイクと呼ばれる食後過血糖状態に陥ると、血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、余分な糖を脂肪として体内に溜め込もうと働きかけます。
血管も炎症を起こし心疾患などの動脈硬化症疾患を招きやすくなりますし、食べていても強烈な空腹感を感じ糖質をひたすら欲しがる異常な状態になってしまうそうです。この血糖値スパイクを繰り返すことで着実に肥満体型に近づきますが、糖質の種類によって血糖値の上昇の仕方には差があります。
同じ糖質でも血糖値が急上昇する確率が一番高いのがぶどう糖や砂糖で、果物の果糖はもっとも心配がいりません。特にリンゴとキウイは食後血糖値の上昇が低いので、ヨーグルトダイエットのお供に最適です。
反対にパイナップルは300gあたり85kcalと甘みが強い割にカロリーはそう高くありませんが、食後過血糖の目安である血糖値140をオーバーする傾向があります。パイナップルに関しては、ダイエット中の食べ過ぎを避けた方が良さそうです。
結論!ヨーグルトダイエット中の果物は避ける必要なし
「甘い果物が太りやすい」という定説が覆され、驚いている方も多いかも知れません。ヨーグルトには含まれないミネラル、ビタミンや食物繊維を補うためにも、積極的に果物を摂り入れましょう。
あまり知られていませんが、ヨーグルトの乳酸菌は食物繊維の力を借りないと本来の力を発揮できません。果物とヨーグルトを一緒に食べるのは食べ合わせとしてとても理想的です。ただ、カロリーの問題もあるので、やはり食べ過ぎはNGです。
ヨーグルト自体は無糖タイプで約62kcal、加糖タイプは67kcalと低カロリー食品です。果物も比較的低カロリーなものが多いとは言え、1日の適正総摂取カロリーを超えないよう計算しながら食べる必要があります。
~ヨーグルトに合う果物のカロリー~
・柿 1個60g (165kcal)
・洋梨 中サイズ1個320g (145kcal)
・リンゴ 中サイズ1個300g (140kcal)
・グレープフルーツ 中1個450g(120kcal)
・バナナ 中1本170g(90kcal)
・パイナップル中8分の1個300g (85kcal)
・パパイア 中2分の1個250g (60kcal)
・キウイフルーツ 中1個120g (55kcal)
・ブルーベリー 60g (35kcal)
・プルーン 中1個40g (20kcal)
フルーツ入りの市販ヨーグルトやシロップ漬け果物はダイエットに不向き?
食後、血糖値を急上昇させる恐れがないパイナップル以外の果物なら、ヨーグルトダイエット中に食べても問題ありません。ただし、フルーツ入りの市販ヨーグルトの中にはカロリーがかなり高いものもあるので注意が必要です。
また、シロップ漬けの果物も食後血糖値を急上昇させやすくするぶどう糖や砂糖が使われている確率が高いので、糖質の種類をチェックした上で食べるかどうか判断しましょう。
シロップ漬けの果物はシロップの分カロリーも高くなっていますし、余計な添加物も入っているのでヨーグルトダイエット中のパートナーとして理想的とはあまり言えません。
ヨーグルトダイエットの効果を台無しにしないためにも、できるだけ鮮度抜群の生のフルーツをチョイスするようにして下さい。果物も時間の経過と共にビタミンやミネラルは失われていきます。ドライフルーツを選ぶ時も油分や糖分をなるべく加えていないものがおすすめです。